2015年1月10日土曜日

バラナシからデリーへ夜行列車で向かう

DSC_3688.JPG デリーから、バラナシへは飛行機で移動した。約800キロ、飛行機では一時間弱で着く。
帰りは、夜行列車でデリーまで戻ることにしていた。同じ距離を16時間、一晩かけて戻る。
インドは鉄道の路線長では、世界4位。インドの旅といえば列車というイメージもあり、乗って見たかった。

夜行列車の情報を調べても、時間通りに来ない、荷物を盗まれるなどの情報しか入ってこない。
値段に応じて安全性が高まるとのことだったので、2番目に高いエアコン付きのAC 2Aの切符を購入した。それでも、二人で3209ルピー、日本円で6400円ほどで、移動と宿泊を兼ねているので安く感じる。

切符は日本にいるときに、cleartripのページから購入していた。インド国鉄のページからでも予約できるシステムはあるが、インドのクレジットカードでの支払いしか出来ないので、日本人には難しいようだ。cleartripのサイトを間に挟むことで日本のクレジットカードでも支払いが出来た。

アグラ行きに変更したかったが、同じ等級の空席がなかった。2番目に安い、エアコンがない3段寝台なら空いてると言われたが、妻と相談の上、安全性を優先しAC 2Aのままでデリーまで行くことに決めた。

バラナシ駅には、発車1時間ほど前に着いていた。掲示板を見ると13時45分発の予定が、14時30分発に変わっている。乗ろうとしている列車は、バラナシを始発駅としていて、始発駅は遅延が少ないという情報があったためこの列車を選んでいたのだが、それでも遅れてしまっていた。45分の遅れなら大した遅れじゃない。

DSC_3690.JPG 予定より待ち時間が多くなってしまったため、駅構内のお店でお昼にドーサとサモサを食べた。
店内に入り込んだ野良犬を、店員さんが外へ追い出しているようなお店だが、食べ物は美味しかった。

バラナシ駅には、エアコン付きの乗車券を持っていると入れる待合所があった。切符を見せると中に入れてくれ、ソファなどの椅子、トイレ、それといくつかの電源が壁際にあり、携帯を充電することが出来る。プラグの形状はB3だった。駅構内のトイレはお金を払わなければ利用できないため、待合室にトイレがあるのはとても助かった。
エアコン付き切符の待合室とは別に、SLEEPER用の待合室もあるが中には入らなかったので、どのような違いがあるのかはわからない。

DSC_3691.JPG 列車は、ほぼ定刻通りホームへやって来たが、発車は予定より30分ほど遅れた。 AC 2Aの座席は、上下2段の座席が向かい合った格好で4人のボックス席となっていて、ボックス席と通路を挟んでサイドベッドが上下に2段ある構成になっている。ボックス席と通路、サイドベッドと通路はカーテンで仕切ることは出来るが、ボックス内の仕切りはない。そのため、下段の二人は寝るまで向き合う格好となる。

席を割り当てられた時、妻と席が離れてしまったため、妻の席の上段の人に場所を交換してくれないかとお願いしたら快く変更してくれた。インド人のYesが首をかしげる動作なので、いやいやながら受け入れているようにどうしても見えてしまう。

周りの乗客はインドの人ばかりのようで、家族連れだったり、ご夫婦だったり、女性客も多く、身なりが小奇麗な人ばかりで、危険は感じなかった。車両の出入り口も、隣の車両へ移動することは出来ないようになっており、変な人が入ってこないのも安心だった。入ってくるのは、たぶん許可された、チャイ売りや、お菓子などを売りに来る人だけだった。
チャイ売りは「チャイー」と独特の呼びかけをして印象に残る。

DSC_3721.JPG 車両内にも、電源はある。こちらもB3のプラグだった。
だが、ボックス席1つにつき、電源が1つなので他の乗客との兼用となる。
また、電灯をつけていないと電気が通らないようで、消灯後は充電出来なかった。

食べ物も売りに来てくれるというので、パン屋さんでパンを買って持って入っただけだった。
夕方、「ディナー、ディナー」と声をかけている人がいたので1つお願いした。
たしか、夕方6時頃にお願いしたはずだったのだけど、ディナーが届いたのは夜9時くらいだった。
長い時間まったのに、冷めていたのが残念だった。100ルピー、200円。この他のチャパティもついていたけど、チャパティは美味しくなかった。

DSC_3706.JPG 寝具は、枕とタオル1枚、シーツ2枚、毛布1枚が用意された。シーツは紙袋にたたまれて入っている。それほど不潔感は感じなかった。
周りに警告しているのか、列車は警笛を鳴らしながら走ってうるさいのだが、とても良く寝れた。
目を覚ましたときには、デリーの手前のモラダバード駅まで来ていた。

デリーへは8時50分ほどに着いたので、当初の予定より2時間ほどの遅れで着いたことになる。

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