2009年3月4日水曜日

14歳からの社会学

宮台真司著。
副題は「これからの社会を生きる君に」



 先日参加したイベントで興味を持ったので、最初に読むのに良い本はないかと探して見つけたのがこの本だ。14歳という年齢はもうとっくに過ぎてしまったが、社会学のことを何も知らない状態での入門としてはちょうど良いのではないか思って手に取った。
 少し読むとその社会学の定義というか考え方のようなものが提示された。
社会学では人が何かをしたとき、社会のせいだけにしない。「その人が意志したから」と「意志」を出発点にする。(57)
社会学者は「意志」の前提となる社会について分析を加えるだけだ。(58)
 ちょうど今一番興味がありそうな感じでうれしい。そして、その分析する社会として7つの章が設けられている。
1.<自分>と<他人>
2.<社会>と<ルール>
3.<こころ>と<からだ>
4.<理想>と<現実>
5.<本物>と<ニセ物>
6. <生>と<死>
7. <自由>への挑戦
 一番興味深かったのは、「2.<社会>と<ルール>」で扱われている、「行為功利主義」と「規則功利主義」かな。

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